騒音トラブルを回避するための部屋探しのコツ6つを現役不動産屋が教えるよ

管理会社で働いていると管理物件の入居者から多くのクレームや相談を受けます。

その中で一番多いのが、

「騒音トラブル」です。

  • 子供の足音や騒ぎ声がうるさい
  • かかとで歩くような音が聞こえる
  • 深夜の宴会がうるさい
  • 椅子などの家具を引きずる音や、扉の開け閉めの音がうるさい
  • テレビや音響機器の重低音が響いてくる
  • 楽器の演奏音が聞こえる(しかも下手)
  • 機械的に継続的な音が続き気になる(洗濯機等)
  • カップルや夫婦喧嘩、子供を叱る声がうるさい

このような内容を日々対応しています。

せっかく入居した物件でそういったトラブルが発生するのは嫌ですよね。

僕なら嫌です。

ということで、管理会社兼賃貸営業マンの視点で騒音トラブルが起こりにくい物件探しのコツを6つまとめました。

1.鉄筋コンクリート造(RC造)の物件を選ぶ

建物の構造は大きく分けて、

  • 木造(W造)
  • 鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)

の3種類です。

さらに細かくすると木造物件なら「在来工法」や「2×4」。

鉄骨造なら「軽量鉄骨」や「重量鉄骨」

鉄筋コンクリート造にも「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」というものがあります。

・木造(W造)について

木造物件は「在来工法」や「2×4」とかの工法に関係なくクレームは1番多いです。

皆さんの実家が木造の物件だったら分かるかもしれませんが、1階にいる時に2階にいる家族の足音などの生活音聞こえませんか?

もちろん普通の住宅と完全にスペースが分けられている賃貸物件とは違いますが、騒音トラブルのリスクを減らしたいのであれば木造物件は避けた方が良いです。

・鉄骨造(S造)について

鉄骨造の場合は「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」で違いがあります。

使用されている鋼材の厚みが6mm未満のものだと軽量鉄骨造、6mm以上のものだと重量鉄骨造です。

重量鉄骨の方が遮音性も優れていますが、賃貸アパートだと軽量鉄骨を利用している割合が高いです。

木造物件ほどではないですがやはりクレームは多く、できれば避けた方が良いでしょう。

・鉄筋コンクリート造(RC造)について

木造・鉄骨造と比較して一番遮音性の高い構造です。

隣部屋とのコンクリート壁の厚さは最低でも180mmが必要とされています。

それだけの厚みのコンクリートで隔たれているので、木造や鉄骨造の物件と比較すると音は通りにくくなります。

さらに鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)の物件は遮音性が高いことが多いです。

一般的な賃貸マンションではかなり少なく、高級賃貸マンションや、分譲マンションに多いです。

・鉄筋鉄骨コンクリート造>鉄筋コンクリート造>鉄骨造>木造の順で選ぶ

実際に探してみると鉄筋鉄骨コンクリート造の賃貸住宅はかなり少ないです。

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)物件を探す時は、まず「分譲賃貸」で探してください。

分譲賃貸の中には鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)物件もそれなりにあります。

SUUMOでもHOME’Sでも、物件条件の選択に「分譲賃貸」という項目があります。

SUUMOなら【さらに条件を追加する】

HOMESなら【すべてのこだわり条件をみる】

という場所に「分譲賃貸」という条件がありますのでそこでチェックして検索してください。

そして出てきた建物の詳細情報を開けば、建物構造のところに「SRC(鉄筋鉄骨コンクリート造)」とか「RC造(鉄筋コンクリート造)」と記載されています。

ただし分譲賃貸は

  • 都会にしかない
  • 家賃が高い
  • 定期借家契約の場合がある(長期的に借りることができない契約)

そのため、お探しの条件に合わないことも多いでしょう。

そんな時は普通の賃貸マンションで鉄筋コンクリート造(RC造)の物件を選びましょう。

2.最上階角部屋・隣と接する部屋の少ない間取りを選ぶ

・部屋の位置

1番リスクが少ないのは「最上階角部屋」です。

上階が無く隣人も片側だけですから、騒音リスクが減るのは当たり前ですね。

ただ「最上階角部屋」の部屋は人気が高く、新築物件でも最初に決まっていく部屋です。(家賃が高めの設定にも関わらずです)

なかなか見つからなければ「最上階」は諦めて「角部屋」で探すなど徐々に条件を緩和してみてください。

・間取り

隣人宅と隣り合っている部屋が少ない間取りを選ぶのがコツです。

例えば角部屋の部屋ならば隣人は片側だけなので、その片側にトイレやお風呂、洗面所さらに収納スペースがあれば、普段過ごす部屋とお隣の部屋までの距離は遠くなります。

隣の部屋の間取りが反転していれば、さらに聞こえにくくなります。(隣の部屋が反転タイプかどうかは不動産会社に確認してみないと分かりません)

3.相場より安すぎる物件を選ばない

高いよりは安いほうが良い。そう思いますよね。分かります。

ですが、「安い」には理由が必ずあります。

キャンペーンで期間限定で家賃値下げをしているとか、仲介手数料や初期費用を安くしている物件は問題ありません。

同じエリアの同じ水準の物件と比較して明らかに安い物件はやめておいた方が良いです。

明らかに安い物件には何か「理由」があり、その「理由」が何であれその物件に入っている入居者の質が低い可能性があります。

とにかく「安い」ということだけを求めてお部屋探しをする人というのは、生活の水準が低い場合もあるのです。

確率の話ですが、家賃の安い物件ほど審査も通りやすく、入居者の質が下がる傾向があります。

そして入居者の質が下がると騒音クレームが増えます。

これはほぼ間違いありません。

騒音トラブルをできるだけ避けたいという方は、「安すぎ物件」は選んではいけません。

4.物件内見時の重要チェック事項

・内見日時について

1回しか行けない場合は、日曜日の10:00~15:00に内見するのがおすすめです。

なるべく多くの他の入居者が物件にいる時間帯に内見したほうが良いです。

下記にも記載しますが、洗濯物のチェックや実際に部屋の中で生活音がどの程度聞こえてくるか確認しやすいです。

2回以上内見できる場合は夕方に時間をずらしたり、曜日を変えたりして確認すればさらにリスクを減らせます。

・内覧する部屋の両隣、上階・下階のベランダを確認

物件に到着したらまずは物件の中に入る前に外から自分が内覧する部屋を確認しましょう。

ベランダ側から確認ができるようであれば、自分が内覧する部屋の両隣と上階・下階のベランダの洗濯物を確認してみてください。

子供服がたくさん干してある状態だった場合、騒音のリスクは高くなります。

・自転車置き場を確認

これも子供の自転車があるかないかの確認です。小さい自転車や三輪車などが多数置いてある場合は子供が多く住んでいる物件です。

・掲示板を確認

エントランスや、集合ポストがある場所の近くに掲示板が設置されている物件もたくさんあります。

その掲示板は必ずチェックしてください。

「音のクレームがあります。生活音にご注意ください」という旨で、管理会社から全戸への注意文が貼られていることがあります。

そういった物件は今までに確実に騒音クレームがあった物件ですので、避けたほうが良いです。

・両隣のベランダを目視確認

可能であればベランダに出て、隣のベランダをチェックしてみてください。(たいていの物件は隔壁版で遮られていますので少しのぞき込む必要があります)

再度、子供服などの洗濯物が無いかどうかと、たくさんのゴミが放置されていないかを確認してください。

ベランダへゴミを放置する人は、生活の仕方に問題があります。

騒音トラブルの可能性も高くなるので、必ずチェックしてください。

※なるべくサッと確認してください。ジロジロのぞき込んで隣人と目が合うと気まずさMAXです。

・部屋の内部では

窓をすべて閉じる。そして一時足を止めて無言になる。

これで周囲の音を確認してください。部屋の中に物が置いてないと隣の音が聞こえやすくなるので、実際に生活を始める時よりもしっかりと聞こえるはずです。

よく部屋の中で壁や床を叩く人がいますが、鉄筋コンクリート造ではそれで判断するのはプロでも難しいです。

鉄筋コンクリート造と鉄骨造には叩いた時に違いがありますが、鉄筋コンクリート造で比較するとほとんど分からないと思います。

厚さなども叩いたぐらいでは全く分かりません。

実際には同じ鉄筋コンクリート造でも直貼り工法、二重壁工法、GL工法と壁の作り方に違いがあるのですが、最近は音が共鳴しやすいGL工法隣と面した部分に使っている物件はほとんどありません。

5.不動産会社への確認事項

内覧する部屋の両隣、上階・下階の入居者に子供がいるか

個人情報は基本教えてくれないので、どこまで教えてくれるかは管理会社次第ですが、子供が住んでいるかどうかは教えてくれる事も多いです。

・前に住んでいた方の退去理由

これも「分からない」と答えられることも多いかもしれませんが、教えてくれる場合もあります。

・騒音のクレームがないか

「騒音のトラブルを避けたいので、こちらの物件にそういったクレームがないか教えて欲しい」と聞く。

はっきりと聞いてしまうのも手です。管理会社としては入居した後に騒音トラブルですぐ退去されてしまうのは避けたいため、ちゃんと教えてくれることがほとんどです。

※管理会社ではない仲介業者の場合は「入居させること」が仕事でその後のことまで考えていない場合もありますので注意が必要です。

6.心構え

「絶対に騒音トラブルが起こらない物件を選ぶ」ということは出来ません。

自分が引っ越した後に隣人が変わり騒音トラブルになることもありますし、最上階角部屋の鉄筋コンクリート造でも下の階の足音が気になるという人もいます。

物件探しの時にできる限りリスクを減らし、入居後の多少の生活音は「お互い様」という広い心を持つというのが大事です。

ただ入居後に騒音トラブルが発生してしまった時は

記事: 賃貸物件の「騒音」問題。隣人がうるさい時に解決する方法とは

を参考にしてください。

最後に

騒音トラブルを回避するための部屋探しのコツ6つをまとめました。

完璧っていう物件はなかなか見つからないと思いますが、是非上記のコツを参考にしていただき少しでも騒音トラブルのリスクを下げていただけたら幸いです。

あなたが素敵な新生活を送れることを願っています!

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