契約者目線で考えた「IT重説」のメリット・デメリット

最近、不動産業界で少しずつ増えてきたIT重説。

ITは「information technologyの略」(情報技術)

重説は「重要事項説明」

賃貸住宅を契約する際に必要になる「重要事項説明」を「IT」を利用して行うって事です。

「え?何それ。ロボットが説明してくれるわけ?」

「対面で説明してもらわなくて大丈夫?」

「なんか聞いたことないし不安」

そんな方に「IT重説」のメリット・デメリットを説明するよ!

そもそも重要事項説明って何?

ざっくり言うと、

契約の前に

宅地建物取引士という資格を持っている人が

契約者に対して

対面で

宅地建物取引士の免許を提示したうえで

その契約についての重要なことを説明

すること

です。

宅地建物取引業法という法律でしっかりと定められています。

契約した後に

「聞いてないよ~!!!」

ってことがないように重要事項説明を行うのです。

契約する人はちゃんと宅地建物取引士に免許を提示してもらい、説明を受けて、納得したうえでサイン・捺印をしましょうね。

IT重説って何なの?

簡単に言うと、インターネットを駆使して、対面以外の方法で重要事項説明をすることです。

今までは宅地建物取引士が必ず対面で説明しなければなりませんでした。

しかし2017年の10月に「IT重説」の運用が始まり、オンライン上で説明を受けることが出来るようになったのです!

現在、IT重説が認められているのは賃貸借契約のみで、売買契約では導入されていません。

スカイプとかLINEのビデオ通話とかオンライン会議のアプリ等を利用して、パソコン、タブレット、スマートホンとかでも重説を受けられるのです。

今時まだFAXで情報交換をしている不動産業界にはすごい革新ですね。

ただ気を付けて欲しいのが、IT重説に対応している不動産屋と対応していない不動産屋があるということです。

実際は現在、対応していない不動産屋の方が多数です。※2018年9月時点

不動産屋に勤めている僕からしたら、絶対対応した方がいいと思うんですよね。

IT重説に対応していても、契約者が対面で説明して欲しいって言えば対面でもできるわけだし。

契約者からしたら選べた方がいいじゃないですか。

IT重説に対応しない不動産会社は時代遅れの烙印を押されても仕方がないですね。

ちなみに僕が務めている不動産会社はまだIT重説に対応していません

時代遅れでございます。

IT重説のメリット

①移動時間や費用の負担が減る

通常の賃貸契約の流れは

  1. 物件内覧&申込(不動産会社訪問
  2. 審査(一旦帰宅)
  3. 審査通過後に重要事項説明(不動産屋訪問
  4. 鍵渡し(不動産屋訪問

という感じです。

IT重説ならば

・審査通過後に重要事項説明(不動産屋訪問)

の部分が

・審査通過後に重要事項説明(家でリラックスしながら

になります!

1回不動産屋に行く回数を減らせるので、時間も交通費も節約できちゃいます!

実際には遠隔地での契約の場合、郵送で事前に契約書や必要書類のやりとりを行い、契約開始日当日に重要事項説明&契約を行い、鍵渡し!というやりかたをすることも多いです。

しかしこの場合、重要事項説明を聞いてキャンセルしたくなるような事項が出てきたとしても、もうどうすることもできない状況です。

「そんなこと聞いてなかった!契約辞める!」

ってなっても、ほんじゃどこ住むのよ?って話になりますし。

結局は一旦その物件に入居して再度お部屋探しをするか、我慢して住み続けるしかなくなります。

そういった点でも、ちゃんと事前に受けることができるIT重説の方が安心です。

また、学生さんが賃貸物件に入居する場合、親が契約者になることが多いです。

そんな場合は親も再度不動産会社に行かなければなりません。交通費も2倍かかりますし、無駄が多いですよね。

IT重説ならそんな無駄もなくせます!

②日程調整がしやすい

対面で受ける重要事項説明だと、再度不動産屋に行く必要があるので、どうしても日程調整が大変になります。

IT重説ならばネット環境が整っていれば家で説明を受けられるので、空いた時間を活用して説明を受けるなど、より柔軟に調整できます。

③リラックスした状態で説明を受けられる

不動産屋さんって何か緊張するって方いませんか?

不動産屋で重要事項説明を受けると、ちょっと緊張して、聞きたい事も聞けないなんて事も起こりえます。

そもそも賃貸契約なんて慣れている人は少ないし、契約で出てくる用語も聞きなれない難しいものが多いです。

IT重説ならば住み慣れた家で受けられるので、リラックスした状態で説明を聞けます。

さらに事前に重要事項説明書が家に送付されますので、それを前もって確認しておくこともできます。

最初から分からない用語などをチェックしておけば、IT重説のタイミングで「これってどういう意味ですか?」って聞きやすくなります。

④外出が困難な状態でも可能

これはあまり無いことですが、例えば足の骨を折ってしまって、不動産屋に行くことが出来なくなってしまった。などという場合でも家で説明を受けることができます。

IT重説のデメリット

契約者目線で考えると、IT重説独自のデメリットっていうのは、ほとんど無いです。

ただ、最近ではグーグルストリートビューで周辺を確認し、オンライン内見で部屋の中を確認して、現地に行かずにインターネットを駆使して物件を見ることができるようになってきました。

そういったものと組み合わせて利用すると、内見から申込、そして契約までをすべて自宅で完了させることが可能になります。

そうなってくると、現地に行かずに契約をすることによるトラブルが出てくる可能性があります。

共用部が汚いとか、周辺にある工場が臭いとか、部屋の天井が思っていたより低いとか、駅から物件までの街灯が少なくて暗いとか・・・。

ただこういう問題は現地を見るということで解決することなので、IT重説独自の問題とは言えないです。

色々と考えてみて、あえて言うならば

自宅で重要事項説明を受けるとリラックスし過ぎて話が入ってこない

って人は出てくるかもしれません。

それこそスマホを使って寝っ転がってお菓子を食べながらでも聞くことができます。

IT重説を受けるときはリラックスし過ぎに注意してください。

IT重説対応不動産屋の調べ方

お部屋探しのポータルサイトのSUUMOやHOME’Sで物件を探す時に、IT重説対応物件をチェックして探してみてください。

SUUMO

SUUMOの場合は上記のように条件チェック欄のだいぶ下の方の

「その他」欄の

「IT重説 対応物件」

という部分をチェックしてください。

HOME’S

HOME’Sの場合は一旦希望地域などで物件の一覧を出すと、画面の左側に「IT重説可」というチェックボックスがあるのでこれをチェックしてみてください。

そうするとIT重説を対応しているできる物件が一覧で表示されます。

そして出てきた物件を扱っている不動産屋をメモします。

基本的に同じエリアの不動産屋は物件情報を共有していて、9割ぐらいの物件はどこの不動産屋でも紹介ができるのです

つまり、他の不動産会社が掲載している物件でも、IT重説対応している不動産会社に聞いてみれば普通に仲介できることがほとんどなんです。

一旦「IT重説対応」のチェックを外して、お気に入りの物件を見つけてください。

そして先ほどメモした「IT重説対応」をしている不動産会社に連絡をして

「〇〇エリアの〇〇アパートは扱っていますか?また、IT重説に対応してますか?」

と聞いてみれば良いのです。

そうすれば晴れて申込した際は家でリラックスしながら「IT重説」を受けることができます。

注意事項としては

  • インターネット環境が必須
  • 場合によってはスカイプ等の不動産会社指定のアプリを自分の端末にダウンロードする必要がある

この2点ぐらいです。

最後に

IT重説は契約者にとってはたくさんのメリットがあるので、業界的にどんどん推し進めて欲しいです。

ただ不動産業界は保守的な会社が多くて、新しいことに取り組むまでになかなか時間がかかることが多いです。

実際「IT重説」は2017年の10月には運用が始まってますが、まだ導入しているのは大手だけで、地域の不動産会社はほとんど導入してません。

特に田舎はひどいもんです。

皆さんも貴重な時間とお金を無駄にしないように、次のお引越しでは是非「IT重説」対応の不動産会社に行ってみてください。

そういった方が増えることできっと導入する不動産会社も増えてくはずです!

みなさんの素敵な賃貸ライフを願ってます!

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