敷金を少しでも多く返還・返金してもらう為の方法6つ。

今住んでいる賃貸住宅を退去する時ってのは、新たな新生活の始まりでもあるわけです。

つまり引っ越し代とか、新たな家具・家電とか・・・

お金が掛かるのです!!!

だから

少しでも多く敷金を返して欲しい!!!

そう思うのが普通です。

なかなか返ってこない時や、請求金額が高すぎる時に少額訴訟を起こすというのも一つの手ではあります。

だけど訴訟とかやっぱり面倒だし、もっと簡単にできることって無いの?って思う人多いんじゃないでしょうか。

そんな方に今回は少しでも多く敷金を返してもらうための簡単にできる方法をご紹介します。

1.退去前にできるだけ部屋をキレイにしておく

現在の契約書では、ルームクリーニング費用は入居者が負担するように特約に記載されてることがほとんどです。

そのため、退去時に部屋が凄くキレイでも、かなり汚れていても、どっちにしても敷金からクリーニング代を差し引かれます。

「じゃあ、退去時に部屋の掃除なんてしなくても良いんじゃない?」

って思う人が多いのですが、そんな事もないんです。

僕は退去立会している管理会社側の人間ですが、キレイにピカピカに掃除されている部屋と、全然掃除されていない汚部屋だった場合、見る目が変わります。

玄関に入った瞬間に

「汚いな」

と判断されると、部屋の使用方法も雑なのでは?と勘繰られ、どうしても隅々までジックリと見て傷や汚れのチェックをされちゃいます。

キレイな部屋だから適当に見られるということもないですが、少なくとも汚い部屋よりはチェックが甘くなります。

退去立会をするのはあくまで人間なので、実はそういった所が一つのポイントになるんです。

なので退去立会前に

  • 自分でできる限りの掃除を行う
  • 部屋の換気をして空気を通す

ということをやっておくだけでも違いがあります。

2.自分で設置したモノは撤去し残置物0にする

自分で設置したモノは全て撤去するのが基本です。

残してしまうと、残置物撤去代が請求されてしまいます。

良く忘れられるのが

  • エアコン
  • 温水洗浄便座
  • 自転車
  • 物干しざお

このあたりは比較的残置物として多いです。

忘れずに撤去するなり、新しい引っ越し先へ持って行くなりしましょう!

3.安易に請求書にサインをしない

退去立会の時に管理会社の人が部屋の中を確認して、場合によってはその場で請求書や請求金額を出す場合があります。

その際に、思ったよりも高い金額だったら安易にサインしないでください。

サインをするとその金額に了承したということになってしまいます。

安いなって思えばもちろんそのままサインしてしまってOKですけどね!

4.耐用年数を覚えて交渉してみる

モノや設備には耐用年数が設定されています。

モノの価値は年数の経過によって減少します。

そのため、長く住めば済むほど入居している部屋の設備やクロスなどの価値が下がっていくのです。

全てを覚えるのは難しいので、今回は原状回復の際に交換が発生しやすいクロス(壁紙)とクッションフロア(床材)カーペットの耐用年数だけ覚えてください。

クロスの耐用年数6年

クロスの耐用年数は6年ですので、張り替えてから6年経過すると価値は1円になります。

つまり3年入居して退去する際にはクロスの価値は既に半額まで落ちているのです。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」通りに計算すると

例1:入居期間3年・張替え単価1000円/㎡・張替え面積30㎡

張替え金額総額30,000円 大家負担15,000円 退去者負担15,000円

例2:入居期間6年・貼替え単価1,000円/㎡・張替え面積30㎡

張替え金額30,000円 大家負担29,999円 退去者負担1円

ということになります。

クッションフロア・カーペットの耐用年数6年

クッションフロアの耐用年数もクロスと同じで6年です。

こちらに関しても3年入居して退去する際にはクッションフロアの価値は既に半額まで落ちています。

今の賃貸物件はクッションフロアを利用している場合が多く、張替えの単価はクロスよりも高いです。

そのため貼り換え面積が広いとなかなかの金額になります。

※クッションフロアはCFという記載をされることも多いです。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」通りに計算すると

例1:入居期間3年・張替え単価2,000円/㎡・張替え面積30㎡

張替え金額総額60,000円 大家負担30,000円 退去者負担30,000円

例2:入居期間6年・貼替え単価2,000円/㎡・張替え面積30㎡

張替え金額60,000円 大家負担59,999円 退去者負担1円

※フローリング(本当の木材を利用している床)の場合はこの耐用年数は当てはまりません。

善管注意義務違反・故意・過失による原状回復でも耐用年数は考慮される

  • 部屋の中でタバコを吸ってクロスが黄ばんだ
  • 子供がクロスや床に落書きをしてしまった
  • 結露を放置したことでクロスにカビが発生した
  • エアコンから水漏れがあり、放置したことでクロスがはがれたり、床が傷んだ
  • 引っ越し時にモノをぶつけてクロスが破れた

こういった場合でも耐用年数は考慮されます。

つまり、タバコを吸っていたからクロスの張替え費用は全て退去者負担という請求は認められません。

※ただし工事費用・人件費は退去者が支払う可能性は残ります。

請求書の内訳をチェック

ここまで理解したら、請求書の内訳をチェックしてみましょう。

管理会社から出された請求書の中の

  • クロス張替
  • 壁紙張替
  • クッションフロア(床)張替
  • CF張替

という項目を確認しましょう。

クロス貼替 LDKカベ全面 50㎡ 単価1,000円 金額50,000円

上記のような項目があったとします。

あなたが3年住んで退去する場合、クロスの耐用年数6年のうち3年(半分)は経過しているため、すでにクロスの価値は25,000円になっています。

つまりあなたが負担すべき金額は25,000円ということになります。

クッションフロアやカーペットも同じ考え方です。

交渉しよう!

あとは管理会社と交渉です。

クロス貼替 LDKカベ全面 50㎡ 単価1,000円 金額50,000円

この部分の交渉するとしたら

「請求書の項目にある、LDKカベ全面のクロス張替の金額が50,000円となっていますが、クロスの耐用年数6年のうちすでに3年は経過しています。そのため、私が負担すべき費用は25,000円程度で良いはずです。大家さんに相談してみてくれませんか?」

こんな感じで伝えてみましょう。

管理会社としては

「契約書に書かれている」とか「タバコを吸っていて、善管注意義務違反だから」とかそういったことを言ってくるとは思いますが、

「例え善管注意義務違反があったとしても、耐用年数は考慮されるべきで、全額負担というのはおかしいのではないでしょうか。大家さんに相談してみてください。」

と、再度交渉してみましょう。

5.少額訴訟の検討を伝える

上記の方法で交渉しても、全く譲る様子がないようなら、少額訴訟を検討している旨を伝えるのも一つの方法です。

「長年住んでいて、それでも全額クロスの張替え代を退去者が支払わなければならないというのは、不当な請求だと考えてます。全く検討していただけないようであれば、少額訴訟を検討しています。もう一度大家さんに相談していただくことはできませんか?」

こんな感じで聞いてみましょう。

6.貸主(大家さん)に直接交渉してみる

最後は貸主(大家さん)に直接交渉してみましょう。

契約書の貸主部分を確認して、電話番号の記載があればそこに直接かけて交渉してみましょう。

貸主=管理会社の場合や、貸主が法人だった場合は交渉は難しいですが、一般の大家さんなら交渉できる可能性があります。

「〇〇マンションの〇〇〇号室を退去した〇〇と申します。管理会社さんに、原状回復の請求書をいただいたのですが、あまりに金額が高かったため、相談させてください。」

 

「例えばLDKカベ全面のクロス張替の金額が50,000円となっていますが、クロスの耐用年数6年のうちすでに3年は経過しています。そのため、私が負担すべき費用は25,000円程度で良いはずです。」

 

「引越にもお金が掛かるので、どうにかお願いできませんでしょうか」

こんな感じで交渉してみましょう。

「管理会社に任せているから」

と一言で終わってしまうことも多いかもしれませんが、場合によっては

「じゃあ管理会社と相談してみるよ」

と言ってくれるかもしれません。

まとめ

今回は、敷金を少しでも多く返還・返金してもらう為の方法6つをご説明しました。

  1. 退去前にできるだけ部屋をキレイにしておく
  2. 自分で設置したモノは撤去し残置物0にする
  3. 安易に請求書にサインをしない
  4. 耐用年数を覚えて交渉してみる
  5. 少額訴訟の検討を伝える
  6. 貸主(大家さん)に直接交渉してみる

全部比較的簡単にできることです。

これを試してダメならば、実際に少額訴訟をするのも手ですが、時間もかかるし結構大変です。(費用的にはそんなに掛かりません)

本当に少額訴訟を検討するならば、ネットで「敷金 少額訴訟」と検索すると、分かりやすくまとめられているページが多数出てきますので、調べてみてください。

敷金が少しでも多く手元に返り、あなたの新生活の足しになることと、不当な請求を行う不動産屋が消えていくことを強く祈っております!

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